こんにちは。Genius Rushの笹原です。

Genius Rushには、「何度かコーチングを受けたことがあるが、変われなかった。」、「コーチングを受けたときは行動したり、自分が変わったと思ったが、すぐに元に戻ってしまった。」という方からセッションを希望いただくことが多いです。

Genius Rushのコーチングでは、実践心理学NLPの視点も加えたセッションを行っておりますので、一般的なコーチングで変われなかった方が、数週間で変わる(しかも、クライアント増や契約単価UP等の現実的な結果を伴う形で)という場面を何度も目にしてきました。

これらの体験に基づいて、今日は「人が変わる」時に頭に入れておきたい考え方についてお話しします。

「自分を変えたい。変わりたい。」と思っている皆さんのお役に立てれば幸いです。

(ブログ『「柔軟性」の基本 「チャンク」って何? ~自分の思考をコントロールする方法~』も併せてご覧ください。)

人の意識の構造(ニューロロジカルレベル)

1 ニューロロジカルレベルとは

NLPの大家であり、高名なコーチ、コンサルタントであるロバート・ディルツ氏が考案した「人間の意識レベル」を6段階(「①スピリチュアルレベル」「②自己認識レベル」「③信念・価値観レベル」「④能力レベル」「⑤行動レベル」「⑥環境レベル」)に体系化したものです。

まずは、それぞれの階層について簡単に説明します。

① スピリチュアルレベル

自分の周囲にある全て(社会や地球、宇宙と言った全て)を1つの大きなシステムと捉え、そのシムてむの中で自分が「どういう存在であるか。」「どういう在り方(=Being)か。」という事を意識するレベル

② 自己認識レベル

「自分は何者か(=Who am I)。」「自分はどういう人間か。」「自分は何を為す人間か。」という事を意識しているレベル。

③ 信念・価値観レベル

その人が信じているもの(又は思い込み)や価値観。

なぜそれをやるのか(又はやらないのか)を意識するレベル。

④ 能力レベル

その人が持つ能力、才能、リソース。

どのようにそれをやるのかを意識するレベル。

⑤ 行動レベル

その人の行動、立ち振る舞い等。

何をするかを意識するレベル。

⑥ 環境レベル

その人の周辺の環境。

いつ、どこでを意識するレベル。

これらのそれぞれの段階(階層)は、相互に影響しあっています。

そして、より上位の階層がより下位の階層に与える影響は、特に大きいと言われています。

2 変わらない時に起きていること

人が「変わろう」とか「変わりたい」と本気で思っている時には、ご自分の中に何かの課題や問題を抱えている場合が多いです。仮に自分でそれに気づいていなくても、無意識的に何かしらの問題を把握していて、それに対する違和感から「変わりたい」と考えている場合がほとんどです。

この「問題」は、ニューロロジカルレベルのいずれかの階層で起こっていますが、その問題がどの階層に存在しているのかを特定せずに、例えば「行動レベル」にばかりフォーカスしたり、「能力レベル」にばかり注目したりすることが多いです。

確かに、問題がそのレベルに存在している場合はそういったアプローチは非常に効果がありますが、例えばその人の問題が「自己認識レベル」や「信念価値観レベル」に存在している場合、いくら「行動レベル」や「能力レベル」にアプローチし、変化を促しても、根本的な解決には程遠いものです。

概念的な話ですので、具体例で説明します。

あるサービス業の事業主がいます。

その人は、自分のサービスに対して価格設定を高くできず、悩んでいました。

他のコーチングを受けた際には、実際に高い価格を設定できるようにするために自身の「スキルを向上させ(能力レベル)」、「実際に高価格の提案をするためのプレゼン資料を毎回作成する(行動レベル)」という事に決めました。

ところが、スキル向上にもプレゼン資料作成にもなぜかモチベーションが上がらず、むしろ大きなストレスを感じるようになってしまい、結局、従来通りの価格設定しかできなかったとのことでした。

その後、Genius Rushのセッションを受けていただき、お話を伺ったところ、この方は「自分は人の役に立つべき人間(自己認識レベル)」であり、「他人にお金を請求することは、相手に不利益を与える悪しきことである(信念価値観レベル)」であると考えていることが分かりました。

この事例では、「他人にお金を請求することは、相手に不利益を与える悪しきことである」という信念価値観レベルの部分に一緒に取り組むことで、その後適正な価格を提案できるようになりました。

3 正しく変わるための最初の一歩

上記の事例のように、問題が存在しているレベルがきちんと把握できていないと、その問題に効果的にアプローチできないという事態が発生します。

その結果、「変わろうと思っても変われない。今まで通り。」という事になったり、むしろ本人に大きなストレスを与えてしまうこともあります。

そのため、「変わりたい」と思った際は、その問題はどのレベルに存在しているのかを最初にきちんと把握することが大切です。

これは、ある程度の訓練を積まないと、正確に特定することは困難なことが多いです。

そういう際は、プロの力を活用してください。

4 プロコーチの皆様へ

Genius Rushでは、プロコーチの方向けにコーチングの効果が劇的に上がるNLP講座を提供しています。

この講座を受講されたプロコーチの方へ今回の「ニューロロジカルレベル」についてお伝えした際には、「これは・・・、スゴい。」「自分のセッションが上手く行ったときは、無意識的にこれが上手くできていた。」「これを意識的に使いこなせるようになれば、格段にコーチングの効果が上がる!」との声をいただきました。(もちろん、他のNLPの理論やスキルを数多くお伝えしています。)

なお、この講座はの心理にアプローチするための理論やスキルを扱いますので、コーチングマインドを高いレベルでお持ちのコーチ限定のサービスとしています。

ご興味のある方は、Genius Rushホームページからお問い合わせください。

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