こんにちは。Genius Rushの笹原です。

先日、30代の公務員の方々に仕事についてお話しする機会があり、好評をいただきましたので、その内容をまとめてみました。

1 仕事の構造とは?

仕事とは、突き詰めて考えていくと、目標(理想)と現状のギャップを埋めていく、現状を目標(理想)に近づけていく事だと思います。
では、より良い仕事とは何か。
大きく分けて2つ。
・同じコストでより高い目標(理想)に到達すること。
・より低いコストで同じ目標(理想)に到達すること。

では、これを成し遂げるためにどうすればよいでしょうか。
自らが伸び悩みを感じていた公務員時代にNLPを本気で学び、仕事で活用しまくった結果、数年に1人出るかどうかの最高評価を受けたNLPトレーナーがどのような考えに基づいて仕事を進めたかを解説します。

2 仕事が出来る人になるために

では、仕事ができる人になるための具体的なポイントは何でしょうか。
今回は特に重要な2つのポイントを説明します。

(1)目標がある

1つ目の大事なポイントは「目標がある」ということです。
「仕事=現状と目標のギャップを埋めること」なので、当たり前ですが、目標が無いと、そもそも仕事が発生しません。(どうでもいい作業やいわゆるブルシットジョブは発生するかもしれないけど。)
こんなことを言うと、「当たり前だ!」と言われることが多いのですが、意外と自分の目標を明確に整理して説明できる人は少ないです。
なんとなく組織から与えられた目標を自分の目標と勘違いしている人が多い。
では、どのように目標を考えればいいか。注目すべき点はは3つです。

① 目標をできる限り具体化する

なんとなくの目標では、到達点、進む方向がはっきりしないので、無駄な行動が増えます。
具体的であればあるほど、目的がはっきりするので、意識がそこに向かいます。思考もシンプルに目標達成に向かう事が多いです。

⇒ 目標設定についてはこちらの記事も参照ください

② 目標のその先を想像して疑似体験してみる

人が思う目標って、実はさらにその先の目標の通過点であったり、手段の1つであったりします。ですので、目標の先にあるもっと大きな目標やビジョンを鮮明にしておいて、もう達成したつもりになってみて自分がどう感じるか、どういう世界が見えているかを疑似体験してみるのがおすすめです。
これにより、目標の達成は、感覚的にかなり近づいてきます(心理的にハードルが下がる)し、目標が完全に「自分ごと」になるので、モチベーションも上がりやすいです。さらに、その先まで一旦見ているので、目標の本当の目的も理解しやすくなります。
なお、目標の先を見るときのコツは、「なんでこの目標を達成したいんだっけ?」を自問自答してみるといいです。

③ 目標を共有する

組織の目標であれば、当たり前ですが、メンバー全員がその目標を共有し、その先のビジョンまで同じものが見えているのが理想です。これだけでも、組織内での無駄がかなり減ります。意思決定までのスピードも相当アップします。
個人の目標であっても、周りの人、例えば家族やパートナーと共有しておくことをおススメします。もし、そこから理解や協力を得られない目標は、そもそも目標として不適切な可能性もあります。

(2)現状を把握する

2つ目の大切なことは、「現状を把握する」ことです。
「仕事=現状と目標のギャップを埋めること」なので、「目標」と「現状」がポイントになるのは当然と言えば当然ですね。
これも、「当たり前だ!」とツッコまれるのですが、出来てない人が多いです。
多くの人が陥りやすい現状分析失敗パターンは、「出来ていないこと」探しから始めてしまうことです。
なぜ、このパターンだと上手くいかないのか。
「仕事=現状と目標のギャップを埋めること」を分解して流れを考えてみます。
 ①目標・理想を明確にする。
 ②現状を正確に把握する。
 ③目標と現状の差を把握し、埋めるための方法を検討する。
という流れが一般的です。
「出来ている」ことは②に該当し、「出来ていないこと」は③に該当します。
「出来ていない事」ばかりを探しても、②の手順を飛ばしてしまっているので、必要な情報を集めきれていないという事になります。
正確な現状把握のためには、必ず「出来ている」ことを把握することから始めましょう。
仕事が上手く回っていない組織や人はこれが抜けている人が多いです。というか、意識にすら上っていない。
逆に、上手く回しているところは、これが非常に明確になっています。(もちろん、それに満足するわけでは無いです。)
「出来ていること探し」をする際には、「目標に対して、現時点での達成率は何%か。できている何%
分は具体的に何か。」と自問自答してみると答えが探しやすいです。
なお、出来ていることを明確にすることで、副次効果も期待できます。
(1)の③でお話しした、「周りの理解を得る」ということにも非常にポジティブな影響が出ます。
皆さん、人から理解・協力を求められる立場になったと仮定して考えてみましょう。
「○○できない。○○できていない。」という人と、「ここまではできた。これはできる。でも、これはできない。」と言う人。
どちらの方に協力するでしょうか。答えは聞くまでも無いですね。

3 最後に

今回はNLPトレーナー的仕事ができる人について考えてみました。
具体的な解説はしていませんが、今回紹介した考えはNLPの考え方やスキルがかなりの確率で使われています。
NLPについて気になった方は、下記のリンクを参照ください。
NLPとは何か?どんなことに役立つか?が分かりやすく解説されています。

【最大手監修】心理学NLPとは?仕事、人生、人間関係で使える理由(別サイトへ遷移します)