こんにちは。Genius Rushの笹原です。

先日、大切な決断をしようとしてる、あるクライアントとのセッションで言った僕自身の一言で、自分のコーチング観に関わる大きな発見をしました。
今日はその体験をもとに、「コーチング」と「決断」についてまとめてみました。

1 あるクライアントとのセッションでの気づき

先日、20代のクライアントさんとのセッションの中でのことです。
自分の口から、ふと出た言葉がありました。

それは、
「人間が生きていれば、決断しなければならないことは必ずある。でも、全く後悔しない決断というものは、ほとんど存在しない。」
という内容でした。

進学、転職、起業、結婚、離婚などなど
人生には様々な選択があります。

そして、そのどれもが未来を完全に予測した上で決められるわけではありません。
どちらを選んでも失うものはあるし、どちらを選んでも不安は残る。

だから多くの人は、「後悔しない選択」を探そうとします。
その時に見えているいくつか見えている選択肢の中から、「後悔しない正解」を探してしまう。

ただ、自分自身も多くの決断を繰り返し、
また、長年クライアントさんと関わる中で、僕は少し違う考え方をするようになりました。

「後悔しない選択を探すことよりも、後悔しても納得できる選択をすることの方が大切なのではないか」

2 問い直したい基準、「未来の自分への説明責任」

ここで一つ、僕が決断をするときに大切にしている基準をお伝えします。

それは、 「未来の自分への説明責任」 です。

その決断が、結果として上手くいくかどうかは誰にも分かりません。
どれだけ考えても、未来を完璧に予測することはできないからです。

しかし、「なぜその決断をしたのか」については、自分で責任を持つことができます。

あの時、自分は何を考えていたのか。
何を大切にしていたのか。
どんな可能性を検討し、どんな葛藤があったのか。

そこまで考え抜いた上で決めたのであれば、たとえ結果が思い通りにならなかったとしても、未来の自分に対して説明することができます。

「あの時の自分は、本当に考え抜いた」
「悩んだ上で、この決断をした」

そう言えるのであれば、結果がどうであれ、自分自身との関係が壊れることはありません。

3 「自分で悩まない」ことの罠

逆に、自分で決めることを避けたり、誰かの意見に流されたりして決断してしまうと、どうなるでしょうか。

結果が悪かったとき、僕たちは「あの時、なんであんな選択をしてしまったんだ」と、過去の自分を責め続けることになります。

それは、自分自身に対する説明責任を果たしていないからだと僕は考えています。

だから僕は、Aを選択するという決断=「結果」そのものだけでなく、その選択をするという決断をするまでの「プロセス」をとても大切にしています。

4 僕は答えを与えたいわけではない

コーチという仕事をしていると、「どうしたらいいと思いますか?」と聞かれることがよくあります。
もちろん、僕の意見や考えをお伝えすることもよくあります。
(むしろ、一般的なコーチよりも、その頻度は多い事もあります。)

でも僕は、本質的には答えを与えたいわけではありません。

なぜなら、人生の責任を引き受けるのはクライアント本人だからです。
僕が代わりに生きることはできませんし、代わりに決断することもできません。

そして何より、僕という他人が決めた人生をクライアントが生きることほど、苦しいことはないと思っています。

だから僕がやりたいのは、「こちらが正解ですよ」と導くことではありません。
その人が自分自身で考え、自分自身で決断できる状態を作ることです。

悩んでもいい。迷ってもいい。時間がかかってもいい。

大切なのは、自分の人生に対して「自分で責任を持つ当事者」であることです。

5 人生の当事者になる時間を共にする

今回のセッションの後で、ふと気づいたことがあります。

僕は、人を変えたいわけではない。
人をコントロールしたいわけでもない。
もしかしたら、人を「成功」させたいわけですらないのかもしれません。
(もちろん、最終的に成功してもらいたいとは強く願っていますが。)

僕が本当に好きなのは、 「人が自分の人生と向き合う時間を共にすること」 なんだと思います。

悩みながら考える時間。
葛藤する時間。
決めきれずに立ち止まる時間。

その先に、「自分はこう生きる」と決断する瞬間。
その過程を共有することが好きです。

だから、クライアントが最終的にどんな選択をしたとしても、僕はその決断を尊重します。

独立するのもいい。
会社員を続けるのもいい。
挑戦するのもいいし、やめるのもいい。

重要なのは選択の内容ではありません。
その人が本気で考え、自分の責任で選んだかどうかです。

コーチングとは、人生の正解を教えることではない。
誰かを理想の方向へ導くことでもない。

僕にとってコーチングとは、その人が自分自身の人生の当事者になるまでの時間を共にすること。
そして、自分で決断した人生を歩み始めるその瞬間を見届けること。

それが、僕がこの仕事をしている理由なのだと思います。

※ 僕がこの仕事をはじめたきっかけは こちら

6 最後に

最近の選択や、これからの人生を振り返ってみてください。

あなたは、未来の自分に説明できる決断をしていますか?
もしかしたら、誰かの正解に流されそうになっていないでしょうか。

Genius Rushでは、コーチングの技術だけでなく、クライアントが自らの人生の当事者となり、自分で決断して歩み始めるための「在り方」と「プロセス」を深めるサポートをしています。
ご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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