こんにちは。
Genius Rushの笹原です。
NLPを初めとして、各種セミナー・研修講師をしていますと、「どうやって勉強するのがいいですか?」とか、「どうやって勉強してきたんですか?」というご質問をいただくことがあります。
今日は、講師として色々な受講生の方と関わる中で見えてきた、セミナーや研修、本からより効果的に学ぶコツを考えていきます。
※効果的な勉強方法については、以下のブログも参照ください。
1 明治維新のバイブル
突然ですが、日本の歴史上でも最も大きな出来事の1つである「明治維新」では、多くの若い志士(日本を守り、良くしようと志を持った人たち)が活躍し、日本に大きな変革を起こしました。
もっとも有名なところだと、坂本龍馬や西郷隆盛でしょうか。
そして、彼らを指導していた人物が佐久間象山であり、その象山は「佐藤一斎」という人物の弟子でした。
この佐藤一斎は、一般的にはあまり有名ではありませんが、彼が記した『言志四録』(『言志録』『言志後録』『言志晩録』『言志耋録』の4書の総称)は明治維新の志士たちへ大きな影響を与えたと言われています。
特に西郷隆盛は、この言志四録の中でも特に重要だと感じた101か条をいつも持ち歩いていたとも言われています。
今日は、この明治維新のバイブルともいえる『言志四録』から、より効果的に学ぶ最大のコツを1つお伝えします。
2 後世わが悔いを踏むことなかれ
私の後に生きる皆さんが、私と同じ後悔を繰り返さないで欲しい。
言志四録の1つ『言志後録』239条にある一節です。
この239条には、佐藤一斎が自分の学びを振り返ってみた時の後悔と、あるべき学び方、そして、自分と同じ失敗を若い人たちにしてほしくないという願いが書かれています。
以下、引用です。
「余は弱冠前後、鋭意書を読み、目、千古を空しゅうせんと欲せり。
(中略)
今は則ち老いたり。
少壮に読みし所の書、過半は遺忘し、茫として夢中の事の如し。
やや留まりて胸臆に在るも、亦落落として片段を成さず。
ますます半生力を無用に費やししことを悔ゆ。
今にして之を思う。「書は妄(みだり)に読む可からず、必ず択び且つ熟する所有りて可なり。只だ要は終身受用せば足る」と。
後生我が悔いを踏むこと勿かれ。
簡単な現代語訳は以下の通りです。
「私は、若いころはとにかく全ての本を読もうと思っていた。
(中略)
年を取った今になって思うと、若い頃に読んだ本の大半は忘れているし、ぼんやりとしている。少しは記憶も残っているが、知識の断片がばらばらである。いよいよ自分の人生を無駄にしてきたようで悔いが残っている。
今となって思うことは、「本はむやみになんでも読めばいいというわけでは無い。ちゃんと選んで熟読した方が良い。結局、大事なことは読書で得たものを、生涯使い続けるだけでいいのだ。」ということだ。
私の後に生きる皆さんが、私と同じ後悔を繰り返さないで欲しい。
3 佐藤一斎から学ぶ学び方
佐藤一斎は、「何でもかんでも勉強して知識を得よう」という高い志を持って、たくさんの本を読み、勉強に励みました。
しかしながら、本を読んで得た知識は、時がたつとともに忘れていき、また、まとまりもなく、役に立たないものとなっていきました。人生の半分を無駄にしてしまったと思うほどの後悔が残ったのでしょう。
そして、自らその後悔を経験した佐藤一斎が、後進が自分と同じ後悔をしないために残したアドバイスが『言志後録』239条であり、特に「只だ要は終身受用せば足る」の一文に集約されいるように思います。
本当の意味で役に立つ学びのコツは「読書で得たものを、生涯使い続けるだけでいい」という事です。

4 僕がNLPで学んだこと
本ブログでは何度か紹介していますが、僕がNLPを学んだマスタートレーナーからよくかけられた言葉「とにかくやってみよう」
この言葉を素直に受け入れ、学んだことをとにかくやってみた結果、NLPに限らず、色々なことが「頭」と「体」の両方で理解でき、それが繋がっていく感覚がありました。
そして、いつの間にか現実生活においてもたくさんのポジティブな結果が生まれていきました。
僕がおススメするより効果的に学ぶ最大のコツは「読書やセミナー等で得たものを、とにかく使い続ける」ことです。
せっかく時間とお金をかけて手に入れた知識を使わないのも、もったいないですしね。
5 お知らせ
一緒に実践しながら学びをシェアしているコーチ仲間と『【コーチングエナジー発掘セミナー】NLP×ストレングスで1ランク上のコーチになる1DAYワークショップ』を開催します!
6/7(土)東京の浜松町にて開催です。
5/4までの早割もご用意していますので、お早めにチェックをお願いします。
⇒ 詳細はこちらから
