NLPで「挨拶」と「ラポール」を考える

あけましておめでとうございます。
Genius Rushの笹原です。
本年もよろしくお願いいたします。

2025年が始まりました。
新年という事もあり、今日はコミュニケーションのスタートである「挨拶」について考えてみます。

1 挨拶の重要性

以前のブログ『新しい環境に馴染んでハックする!? ~まずはこれからやってみよう 3選~』でも触れていますが、GeniusRushでは「挨拶をする」という事をおススメしています。
これは、前掲のブログで述べたとおり「相手への存在承認となる」ため、初手から「相手のとラポール」が構築され、以降の「コミュニケーションが円滑に進む」とともに、長期的には「「自分自身のセルフイメージを高める」ことにつながることが期待できるためです。
ここから、「挨拶の本質」についてNLPの視点も交えながら考えていきます。

2 挨拶とは何か

そもそも「挨拶」とは何でしょうか。
手元の漢和辞典を引くと、「挨」は「①おす。おしひらく。②せまる。ちかづく。」とあり、「拶」は「①せまる。近づく。会釈(えしゃく)する。例:挨拶 ②罪人の指に挟んで責める棒。指かせ。例:拶指(さつし)」とあります。(出典『第二版 角川最新漢和辞典』)
漢字の本来の意味から考えると、「相手に近づき、押し開く」というような意味でしょうか。
一般的には「挨拶」の語源とされるのは、禅宗の「一挨一拶(いちあいいっさつ)」と言われています。これは、禅宗の師匠と弟子(又は禅僧同士)がお互いに問答をすることによって、相手の悟りや修行の深さ、進み具合を推し量るというような意味だそうです。
本来の漢字の意味と、「一挨一拶」の意味を併せて考えると、「挨拶」とは「相手に近づき、相手の内面=心を押し開く」と言えそうです。

3 挨拶とラポール

ここで、NLPの基本である「ラポール」について改めて考えてみます。
「ラポール」とは一般的には「信頼関係」と説明されることが多いのですが、NLPでは「相手が抵抗なく自分の提案を受け入れる状態」の事を指します。言い換えれば「相手が自分に対して、心を開いている状態」です。
つまり、NLP的に考えれば、「挨拶」の本来の意味は、「相手の心をおしひらく=ラポールを築く」ことと言えます。このように考えれば『1 挨拶の重要性』でも述べたように『「初手から「相手のとラポール」が構築され、以降の「コミュニケーションが円滑に進む」』という事はご理解いただけると思います。

4 挨拶のやり方

挨拶の具体的なやり方、方法についてはネット上でも多くの情報が出ていますので、ここでは割愛しますが、1点だけご留意いただきたい点があります。
「挨拶」とは「相手の心をおしひらく=ラポールを築く」ために行うものであるという目的を常に念頭に置いてください。
「挨拶」というと、マナーや作法という事を非常に重要視されることもあります。しかし「相手の心をおしひらく=ラポールを築く」という本来の意義を見失ったマナーや作法は、実は「挨拶」とはかけ離れてしまっています。
あまり難しく考えずに、「相手の心をおしひらく」ためには「どんな挨拶をしたらいいだろう」という事を念頭に置いて、挨拶を実際に実行してみてください。
「実際に実行する」ことが最大のポイントですので、ぜひやってみましょう。

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