こんにちは。Genius Rushの笹原です。

GeniusRushが大切にしているキーワードの一つに「成長」があります。

世界最大のコーチ集団であるICF（国際コーチング連盟）が定めるコアコンピテンシー（プロコーチが満たすべき基準のようなもの）でも「Facilitates Client Growth（クライアントの成長を促進する）」という事が明言されています。

今日は、自分自身の「成長」を促すために有効な方法をご紹介します。

人は期待通りに行動する

教育心理学の世界で「ピグマリオン効果」というものがあります。

ピグマリオン効果とは、他者からの期待がその人の行動や成果に大きな影響を与える現象です。

この効果は、心理学者ロバート・ローゼンタールとレノア・ジェイコブソンによって1960年代に実証され、教育現場で広く知られるようになりました。彼らの実験では、教師が特定の生徒に対して「この子は将来成績が伸びるだろう」と期待を抱くことで、その生徒の成績が実際に向上することが確認されました。この現象は、期待が無意識のうちにその人自身の自己評価や行動に影響を与え、結果的にパフォーマンスを向上させるというメカニズムに基づいています。

このピグマリオン効果は、教育だけでなくビジネスや日常生活でも非常に有効です。例えば、上司が部下に対して高い期待を持つと、その部下は自己効力感が向上し、より良い成果を生むことが期待できます。逆に、低い期待を抱かれると、その期待通りにパフォーマンスが低下することもあります。

つまり、他者の期待がその人の能力を引き出すか、抑え込むかを左右するのです。

ピグマリオン効果の活用方法

ピグマリオン効果を自分自身の成長に利用するために、自分自身の目標を宣言してみることをおススメします。（目標の決め方はこちらの記事を参照）目標を心の中に秘めておくだけではなく、周囲に宣言することによって、ピグマリオン効果をさらに効果的に引き出すことができます。具体的な目標を明確に言葉にして伝えることで、他者からの期待を生み出し、その期待が自分自身の行動を後押しするというポジティブな循環が生まれます。

例えば、「このプロジェクトでリーダーシップを発揮し、成功を収める」という目標を宣言すると、周囲の同僚や上司は自然とあなたに対して高い期待を抱くようになります。この期待があなたの意識に働きかけ、目標達成に向けた努力を促進します。また、目標を宣言することによって、周囲からの協力やフィードバックを受けやすくなり、達成への道のりがより確実なものになります。

さらに、目標を他者に宣言することで、自己責任感が強まります。目標を宣言した以上、それを達成しようとする意志が強化され、行動にも一貫性が生まれます。このようにして、ピグマリオン効果と目標の宣言が相乗効果を生み、成功への道が開かれていきます。

日常生活での具体的な使い方

日常生活においても、目標の宣言は大きな力を発揮します。

例えば、仕事において昇進を目指している場合、その意図を明確に上司や同僚に伝えることが重要です。彼らがあなたに対して高い期待を寄せることで、あなたの行動や努力が支えられ、昇進への道が開かれるでしょう。また、個人的な目標においても、家族や友人にその目標を共有することで、応援やサポートを得ることができます。お互いに目標を確認し合い、進捗を報告し合うことで、モチベーションがさらに高まり、達成への意欲が強化されます。

最近はオリンピックが盛り上がっていますが、スポーツにおいても目標の宣言が有効です。

例えば、マラソン大会に参加することを目標として掲げ、その目標を周囲に宣言することで、日々のトレーニングに対するモチベーションが高まります。また、家族や友人の期待が、あなたのトレーニングを支える力となり、大会本番でのパフォーマンス向上につながります。

まとめ

ピグマリオン効果と目標の宣言のコラボレーションは自己成長と目標達成において非常に強力なツールです。

この2つをを組み合わせることで、他者の期待を自分の力に変えることができます。目標を宣言し、周囲の期待を味方につけることで、あなた自身の力を最大限に引き出し、自己実現・自己成長への道を切り開いてください。

お知らせ

友人のりさぴょんこと三関理沙さんがアフリカのお母さんたちと一緒に、大きなチャレンジをしています。

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