こんにちは、Genius Rushの笹原です。

 前回に引き続き、僕がおススメする勉強方法をお話しします。

効果的な勉強の3つのポイント

前回もお話しした、効果的な勉強に必要な3つのポイントは

1 素直に受け入れる(前編へ

2 とにかく実践してみる(本記事で触れる内容)

3 人に教えるつもりで勉強する(本記事で触れる内容)

でした。

今回は、2と3について解説します。

学習の5段階レベル

 本題に入る前に、「学習の5段階レベル」についてご紹介します。

これは、人が何かを学ぶときには5つの段階があるという考え方です。

本日紹介する効果的な勉強方法についてより理解が深まるので、まずはこの5つの学習レベルについて解説します。

① 無意識無能(知らないしできない)

 学ぼうとしているものについて何も知らず、知らないので当然何も自分で出来ないという状態です。

「自転車に乗れるようになる」という学習をする例で想像してみましょう。

この段階では、自転車の乗り方も知らなければ、実際に自転車に乗ることもできません。

② 意識的無能(知っていてもできない)

 学ぼうとしていることについて、知識はある(やり方は知っている、知った)が、実際には自分で出来ない(実践できない)。という状態です。

この段階では、自転車の乗り方を頭では理解しているのですが、まだ乗ることはできません。

なお、学習の5段階レベルの中で、この「意識的無能」の段階を超えるのが一番時間がかかるとも言われています。

③ 意識的有能(考えるとできる)

 やり方は知っていて、意識してやろうとすればできる状態です。実際に実践する際は、ある程度集中しないと上手くできません。

自転車に何とか乗れるようにはなりましたが、まだ周囲に注意を向けたり、景色を楽しんだりするような余裕は無いという状態です。

④ 無意識的有能(考えなくてもできる)

 特に意識しなくても(やろうと思わなくても)、当たり前のようにそれをできる状態です。

自転車に乗ることは何も考えなくてもできるので、自転車に乗りながら周囲に目を配ったり、景色に意識を向けることができます。

⑤ 無意識的有能に意識的有能(どこからでも教えることができる)

 自分は当たり前に出来ることを、相手の状況に合わせて分かりやすく教えることができる状況です。

自転車を乗りこなすことができますし、乗り方を人に教えられるレベルです。

2 とにかく実践してみる

 ここからは本題に戻り、3つのポイントの2つ目「とにかく実践してみる」について解説します。

先ほど、学習の5段階を見ていただきましたが、学習には3つのキーワードがあることが分かると思います。

つまり、「知っている」、「できる」、「教える」です。

「知っている」までは、実はそこまで難しい事ではありませんが、「できる」ようになるには、それなりに時間や努力を要することが多いです。前段でも触れましたが、学習の5段階では「②意識的無能(知っていてもできない)」から「③意識的有能(考えるとできる)」へレベルアップすることが最もハードルが高い(ここで挫折してしまうことが多い)と言われています。

逆に言えば、ここさえ超えることができれば、少なくとも「④無意識的有能(考えなくてもできる)」までは一気に到達できます。

この「②意識的無能(知っていてもできない)」を超える、「できる」ようになるために最も効果的な方法は、「知った」ことを「とにかく実践し続ける」ことです。「知っている」ということと「実際に実践する、行動する」ことの間には、決して超えられない壁があります。

実践を繰り返すことで、「知っている」を「できる」まで進化させてみましょう。

これさえできれば、あとは加速度的に学習が進んでいきます。

3 人に教えるつもりで勉強する

 学習の5段階の最高レベルは「人に教えられる」ことです。

教えるためには、当然ですが、自分自身は「知っている」し「できる」ことが前提となります。その上で、相手の状態に合わせて教える事ができれば、その学習が本当の意味で自分のものになったと言えます。

自分が学ぶ際には、この「人に教える」という最終ゴールを常に念頭に置いておくと、自分自身の学習のスピード、効率が上がります。

具体的には、自分自身が「知る」、「実践する」という段階から、「自分だったらどう人に教えるか、どのように教わればもっと上手く行ったか、どうしてそう感じたか」を自問自答し続けることがポイントです。「最終到達点、最高レベルの学習段階に自分が到達したらどうするか」をいつも具体的にイメージしておくことが大切ですね。

まとめ

 前回から2回にわたり、『10倍効果が上がる勉強方法 ~3つのポイント~』をお送りしました。

まずは素直な気持ちで「知り」、ためらわずにそれを「実践し」、そしてそれをどのように「教える」かを常に考えながら学ぶ。

これ、「実践する」と分かるのですが、本当に学習速度が10倍以上アップしているのが自分でもわかるので、学ぶことが楽しくなります。

是非、お試しください。

お知らせ

僕のコーチングの師匠であり、国際コーチ連盟(ICF)認定マスターコーチ(MCC)の稲垣陽子さんから、コーチとして紹介していただきました。

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