こんにちは、Genius Rushの笹原です。
受講生の方から効果的な勉強方法を教えて欲しいとご依頼がありましたので、今回から2回に分けて、僕がおススメする効果的な勉強方法をお話しします。
勉強については、『「大人の学び」を考えた その1』、『「大人の学び」を考えた その2 ~モデリング~』にも書いてありますので、併せてご覧ください。(今回の記事とは直接の関連はありません。)
目指せ!脱・セミナー迷子
皆さんの周りにこんな方はいませんか?
・色んなセミナーを受けてはイマイチ生かせていない
・色んな本やブログ等を読んでいるけど身についていない
・結果、色んなセミナーを転々と受け続けている
僕はこういう人を「セミナー迷子」と呼んでいます。
時間つぶしやお金の流通のため、セミナーを受けること自体に意味があるのであればそれで問題ないのですが、せっかく時間とお金をかけて色んなセミナーを受けるのであれば、人生に役立てたいですよね。
今日は、セミナーを開催するNLPトレーナーの観点から、セミナーで効果的に学ぶための方法をお伝えします。
超簡単!3つのポイント
勉強に関することなので、難しい事を言われそう・・・。と不安に思うかもしれません。
お気持ちはよく分かります。
そもそも、僕も以前はあんまり勉強は好きではなかったタイプです。
そんな僕が紹介するものですので、超簡単な内容です。
その3つはこちら
1 素直に受け入れる(本記事で触れる内容)
2 とにかく実践してみる(後編へ)
3 人に教えるつもりで勉強する(後編へ)
早速、詳しく解説していきます。
1 素直に受け入れる
大人になると、これまでのたくさんの経験や知識が大いに役に立つことも多いですが、特に新しいことを勉強するという場面では、これが皆さんの邪魔をすることもあります。
例えば、研修やセミナーを受講しているときに、こんなことを考えたことは無いでしょうか。
「これは前にどこかで聞いたことがある。」
「今まで聞いてきたことと違うから、聞く意味は無い。」
などなど。
皆さん、なんとなく想像できると思いますが、これ、絶対に効果は出ません。断言できます。
逆に効果的に学ぶ人は、セミナーで言われることをまずは素直に受け入れて、そのまま理解しようとします。これまで、自分がどんな実績や体験を積み上げてきているとしても、何か新しい学びを始める時いったんそれを自分の頭から追い出してから、新しい学びを始めます。
その上で、その学びと自分の実績や体験とを結びつけたり、対比したりしながらより深い学びを得ていきます。
千利休から学ぶ「学びの極意」 from『利休道歌(利休百首)』
物事を学ぶ上で大切だとされているものの1つに「守破離」という言葉があります。
これは、茶道の創始者である千利休の言葉「規矩作法(きくさほう) 守り尽くして破るとも 離るるとても本(もと)を忘るな(利休道歌)」からからきていると言われています。
以下、僕の独自の解釈で解説します。
「規矩(きく)」は行動や考えの基準になるもの、手本というような意味です。
「作法」はいわゆる作法(さほう)ですね。手順や行動方式というような意味です。
「本(もと)」というのは、物事の基本、そもそもの根底にある大切なものというような意味です。
まずは手本(先生や教本)の言う通り、ルールを守ってその通りやってみる。
その上で、より良い結果を出そうとその手本やルールを破る。試行錯誤を繰り返す。この時点ではまだ、手本やルールはしっかりと自分の中に意識されている状態です。この段階では、敢えて手本を破っているという側面もあるかもしれません。
更に探求、試行錯誤を続けていくと、もともとの手本やルールから完全に離れて自由になり、自分の方法を確立して、それを本来の目的のために自由自在に使えるようになる。この時点では、既に初めに学んだ手本やルールは意識にはありません(なので、あえて手本を破ろうとか離れようという意識すらない)。
でも、結局は基本に戻るものだし、「離」の境地に至っても基本は忘れてはいけないよ。ということです。(「本来の目的のために」というのも「本」の一側面ですね。)
というような意味の一説です。
これを、学びのポイントと併せて考えてみましょう。
利休は、まずは「規矩作法を守る」ことをスタートにしています。守るためには「規矩作法」をしっかりと身に付ける=受け入れることが大切です。
「今まで聞いてきたことと違うから、聞く意味は無い。」と思いながらセミナーを受けている人は、果たして「規矩作法を守る」ことができるでしょうか。
まずは「守」。
素直に受けれ入れて、それを守ることから始めてみましょう。
後編へ続く
今回は既に大分長くなったので
「2 とにかく実践してみる」、「3 人に教えるつもりで勉強する」については「10倍効果が上がる勉強方法(後編)」にて解説します。
お知らせ
僕のコーチングの師匠であり、国際コーチ連盟(ICF)認定マスターコーチ(MCC)の稲垣陽子さんから、コーチとして紹介していただきました。
僕と同門の信頼できるコーチの皆さんも紹介されていますので、是非ご覧ください。