こんにちは、Genius Rushの笹原です。
 前回は、僕が公務員を辞めた理由(ポジティブ編)をお送りしましたが、今日は「僕が公務員を辞めた理由(ネガティブ編)」をお送りします。
 ポジティブ編を未読の方は、先にそちらをご覧ください。

ネガティブな理由4選

1 根強い年功序列

2 時間の感覚が合わない

3 評価と対価の関係が微妙

4 変化に消極的

 前回も書いた通り、僕が公務員を退職したメインの理由はポジティブなものです。が、物事には全て裏と表があるように、ネガティブな理由が全くないというわけでもありません。
 というわけで、今回は僕が公務員を退職したネガティブな理由もご紹介します。

1 根強い年功序列

 いきなり公務員あるあるだと思いますが、これはマジです。
 人にはそれぞれ事情はあると思いますが、特に勉強も自己投資もしていない、リスクを取ることも判断をすることも、何か実績を積み上げるということもしてこなかった人が年齢や経験年数を経ることで階級が上がっていく、責任ある立場に就任するのを見ていると、この組織の未来は大丈夫か?と不安になります。
 これ、よく勘違いされるのですが、こういう人が出世するから自分のモチベーションが下がったというわけではないです。NLPやコーチングをしっかり活用できると、自分自身の仕事へのモチベーションはきちんと自分の軸でコントロールできるようになるので、正直なところモチベーションへの影響で言えばどうでもいいんです。
 あくまで、組織の将来性に深い懸念が生まれてしまったというのが理由です。
 それを自分の力で改善したいという気持ちも無くはなかったのですが、もっと広い世界、遠い未来のために自分の時間と労力を投資したくなっていたので、この組織では「まぁいっか。」と思ってしまいました。

2 時間の感覚が合わない

 僕はどちらかというと、いいと思ったことはすぐに行動に移したい方です。

 悩む暇があったら実行!!的な。
 ですが、役所という組織においては、実行への意思決定にはかなりの時間と労力がかかります。
 これは、国民の財産を預かり、また、国民生活に大きな影響を与える可能性がある仕事であるため、慎重かつ多様な視点からの検討が必要であるという理由もあります。なので、一概に否定される、批判されるべきことではないと理解してはいますが、やはり自分のペース感と合わない状況が続くことにストレスを感じていたのは事実です。

3 評価と対価の関係が微妙

 公務員にも人事評価が導入されています。
 前回も書きましたが、僕は現行の制度では最高の評価(役所全体でも数年に1人出るかどうかの評価)を得たこともあります。しかし、これが年収に影響したのはほんの数万円です。制度なので仕方ないですし、お金が全てとは思っていませんが、その制度はそもそも適正なのかという疑問は最後まで消えませんでした。

 この点について、何度か疑問を呈したところ、「そういう職業と分かって選んだんだから受け入れて」と言われたことも、ネガティブなきっかけの1つです。じゃあ、より直接評価(良いものも悪いものも)を得られる「起業」という道を選びなおしたという側面もあります。

4 変化に消極的

 Genius Rushのホームページでも触れていますが、現代社会は「VUCA(ブーカ)の時代【=Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性))】」と言われています。
 あくまでも僕の個人的な考えですが、このような時代においては環境や状況に合わせて、自らを柔軟に素早く変化させ、適応させる能力が極めて重要になってきます。ところが、その感覚が前職の組織とは共有しきれなかった(僕自身ももっと労力をかけて共有すればよかったんですが、その労力は違う世界に使いたかった・・・)。

 もちろん公務の公平性、安定性、一貫性ということの重要性も理解はしていますが、変化に対する対応の慎重さ、もっと言えば拒否反応がすごいな~と、どこかでずれを感じていました。

最後に

 今日は僕のネガティブな退職理由を書いてみました。
 何度も言いますが、ネガティブな理由は退職の遠因ではありますが、直接の原因ではありません。正直、我慢する気になれば、もしくは自分で改善しようと思えば何とかなったことばかりです。
 なので、他にやりたいこと、自分が身を置きたい世界がなければ、おそらく退職することはありませんでした。
 ただ、退職を考えている公務員(それ以外の職業でも共通点もあるかもしれませんが)の方には、共感いただける点も多いのではないかと思い、率直に書いてみました。(結構、勇気のいる事なんですが。)
 同じようなネガティブな理由で退職を考えている方は、共感いただいた上で、ここにあるようなネガティブな理由の他に、ポジティブな退職理由も自分の中にあるかをもう一度よく考えてみてください。

 ネット上では、公務員を退職して良かった!!という記事も多いですが、リアルでは大変なことも結構あります。ネガティブな理由だけでは、乗り越えるのは厳しいタイミングもあると思います。

しつこいようですが、本気でツラくて今すぐ辞めたいと感じている方は除きます。

本気でツラくて今すぐ辞めたいと感じている公務員の方は、誰か信頼できる人に相談してください。思い当たる人がいない方は今すぐGenius Rushへご連絡ください。

 次回は、退職を考えている公務員の皆さんにより直接的に参考になるように、僕が退職する際に気を付けたことを書いていきます。

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