こんにちは。Gennius Rushの笹原です。
前回は、なぜ今「大人の学び」が大切なのかを書きましたが、今日はNLP的にお勧めの学び方「モデリング」をご紹介します。
1 モデリングとは
アカデミー賞を受賞したダスティン・ホフマンは、その授賞式で次のように語っています。
「僕はハンフリー・ボガードの熱烈なファンだった。彼にあこがれて俳優を志し、たばこの吸い方、帽子のかぶり方、話し方や歩き方、全てボガードの真似をした。つまり僕は、ボガードを真似て真似て、ダスティン・ホフマンになったんだ。」
モデリングとは、一言でいえば「他の人をモデルとして徹底的に真似る。模倣する。」ということです。なんとなく真似るのではなく、ダスティン・ホフマンのように「徹底的に」というところがポイントです。
モデリングを活用することで、自分がなりたい人、できるようになりたい手法を自分自身の中に取り込むことで、自分自身の中に新たなモデル・選択肢を作り出す事が出来るようになります。
さらには、自分自身がオリジナルで持っていたモノや他のモノと組み合わせることで、より無数の選択肢や、さらに新しいモノを生み出すことができるかもしれません。
2 モデリングのポイント
ここからは、NLPで行うモデリングのポイントをお話していきます。
①目標・ゴールを決める
まずは、あなた自身が達成したい目標を決めましょう。あなた自身の行動で達成できるものにしましょう。
②モデルを決める
自分が達成したい目標を上手く達成できている人、実行している人をモデルに選びます。他人でもいいですし、上手くできていた時の自分自身というモデルでもOKです。とにかく、こんな風に出来たい!と心から思えるモデルを選びましょう。
③徹底的に観察する
モデルを徹底的に観察します。動きは、話し方は、身振り手振りは。観察できるものは全て観察します。その上で、自分が置かれている状況にそのモデルを置いて(実物を置くのは難しいので、できるだけリアルに想像して)みて、どのような行動をとるかを観察します。上手く目標を達成できていれば④へ進みます。上手く行かない場合は②に戻り、モデルを選びなおしましょう。
④モデルと一体化する
③で想像し、上手くできたモデルも中に入り込みます。モデルを着ぐるみに見立てて、その中に入り込むようなイメージです。そのモデルの中に入り込み、上手く行っている状態の自分(モデル)がどう行動するか、どんなスキルを使っているか、どのようなビジョンを持っているかを自分自身で確認します。
⑤自分自身を客観視する
モデルから抜け出て、次はモデルの代わりに自分自身を同じ状況に置いて、上手く行くか観察してみます。上手く行かない時は、モデルが適切か、自分自身に何が不足しているのかをもう一度客観的に観察してみましょう。
3 モデリングを上手く行うコツ
上記の手順を行ってみても、最初はなかなか上手く行かないこともあります。そんな時は、NLPトレーナーのガイドを受けてみることをお勧めします。NLPでは、たくさんのエクセレントな天才セラピストやトレーナー達のパフォーマンスを徹底的にモデリングして、効果的なガイド手順を確立しています。
NLPトレーナーはその手順のを構造的に理解し、実際にガイドしていきます。
4 学ぶは真似ぶ
前回から2回にわたり「大人の学び」について考えてみました。
「学ぶ」という言葉は「真似ぶ」からきている(諸説あり)とも言われています。
皆さんだったら、モデリングを活用してどんな「学ぶ(真似ぶ)」を実現していきますか?