「学ぶ」ということを考える
こんにちは。Gennius Rushの笹原です。
最近、「大人の学び(直し)」という言葉をよく聞きます。日本政府も「リスキリング」を政策の1つに取り入れているようです(財務省広報誌『ファイナンス』令和5年4月号特集記)。
僕自身も、公務員時代にどうしてもクリアしたい仕事上の壁(目標)があり、半分は必要に迫られて(もう半分は単純に面白そうという好奇心から)35歳から本格的に実践心理学NLPやコーチングを学びました。
全てがこの学びのお陰とは言いませんが、結果として仕事で設定していた目標は想定以上の結果を出すことが出来ましたし、僕自身の感覚ではNLPを学んで実践していなければ、その結果は出なかっただろうと退職した今でも思います。
今日は、実際に「大人の学び」をやってみた経験に、全米NLP協会認定トレーナーとしての見解も加えながら「学ぶ」ということを考えてみます。
1 なぜ「学び」は必要か @VUCA
そもそも何故このタイミングで「大人の学び」が注目されているのでしょうか。
私たちを取り巻く環境に目を向けると、現代社会は「VUCA(ブーカ)の時代」と言われています。
大人の皆さんは恐らく実感されていると思いますが、現在これまでにない程のスピードで変化が進み、ますます多様化が進んでいます。今後もこの流れは加速していくとみられています。
このような状況においては、「柔軟性」が非常に大切になってきます。ごく簡単に言えば、相手や環境に応じて自分の「やり方」や「在り方」を変えられる力です。ちなみにNLPでもこの「柔軟性」は非常に重要視しています。NLPの基本となる言葉の中に「最も柔軟な行動をとることができる人がシステムをコントロールする」というものがあるほどです。
柔軟性を身に着ける上で大切なポイントはたくさんありますが、その中でも「自分自身に選択肢がある」ということは非常に大切です。
2 柔軟性と選択肢
突然ですが、料理のお話です。
あなたの冷蔵庫には肉が入っています。肉が大好きなあなたはいつも肉を焼いて食べています。いつもそれで満足です。
ところがある日、胃腸を痛めてしまいました。しばらくは、いつもおいしく食べられる肉を焼いても胃腸が受け入れてくれなそうです。
こんな時、冷蔵庫に肉「しか」入っていなかったらどうでしょう。あなたが利用できる材料、つまり「選択肢」が1つしかない場合です。食べてもつらい。食べなくてもきつい。正直、この場合はお手上げです。
では、冷蔵庫に肉以外にもたくさんの材料があったらどうでしょう。その中から今の胃腸が受け入れられそうなものを探して食べるのではないでしょうか。
つまり、皆さん自身が使うことができる材料=選択肢を多く用意することにより、皆さん自身の対応可能な状況が拡大、つまり「柔軟性」が高まっていくとということになります。
※ 柔軟性については、こちらの記事もご覧ください。
3 選択肢と「学ぶ」
ここまで、「選択肢」を増やすことが「柔軟性」に直結するという話をしてきましたが、この「選択肢」を増やすのに有効なのが「学ぶ」ということです。
先ほどの料理の例で言えば「材料を増やす」ことにつながりますね。
さらに言えば、「学ぶ」ことで、新しい調理方法(「焼く」以外にも「煮る」「蒸す」etc)を使えるようになるかもしれないですし、新しい調理器具を手に入れることができるかもしれません。
こうなれば選択肢はさらに拡大していきます。
・新しい「スキル」を手に入れる。
・自分とは異なる「価値観」を知る。
・これまでとは違う「視点」から見る。
これらは全て素晴らしい学びですし、これら全てが皆さんの「選択肢」を増やすことにつながります。
VUCA(ブーカ)の時代と言われれる今こそ「学び」をして、「選択肢」を増やし、「柔軟性」を高めていくことが大切なのではないでしょうか。
4 「学び」に使えるNLP
NLPでは、大人の学びにお勧めの方法があります。
ある意味でNLPの根幹をなすスキルと言ってもいいかもしれません。
次回は、この「学ぶ」スキルをご紹介します。
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