こんにちは。Gnius Rushの笹原です。

今回は皆さんの言葉が持つ力を活用した「セルフコーチング」についてお話します。

1 セルフコーチングとは

 セルフコーチングとは、一言で表現すれば「自分自身が自分自身に対して行うコーチング」です。

 一般的なコーチングでは、コーチがクライアントに質問等のコミュニケーションを取りながら、クライアントが自分で考えたり、自分を見つめなおしたりしますが、この一連の流れを自分自身に対して行うことです。

 そんなことできるの?と思われるかもしれませんが、ちゃんとできます。前回お話したオートクライン効果を上手く活用できれば、自分自身にコーチングすることは十分に可能です。

 これはあくまで、私の感覚的な話ですが、人生やビジネスで充実されている方は、意識的・無意識的にこのセルフコーチングを自在に活用しているようです。

2 セルフコーチングの方法

 ※ これから紹介する方法については、事前に次の2点の準備をしておくと効果的です。

① 自分一人になれる時間と場所を確保する

 セルフコーチングは自分自身と向き合う時間になります。特にセルフコーチングに慣れていない方 は集中できる時間と場所は必ず事前に確保しておきましょう。

② メモを用意する

 集中しながらセルフコーチングをすると、その瞬間の自分の声を忘れてしまうこともあります。メモを取りながら行うことをお勧めします。

(1)自分の考えたいこと(解決したいこと)をはっきりさせます

 一般的なコーチングだと「目標設定」という部分です。

 今自分は何に悩んでいるのか。今から何について考えたいのか。考えた結果どういう状態になりたいのかをイメージします。「何に悩んでるんだっけ?」「本当はどうなりたいんだっけ?」などと自分自身に問いかけてみましょう。セルフコーチングに慣れていない方は、具体的で比較的小さな課題から始めてみるとよいでしょう。さらに、その状態になった時に、自分自身がどんな気持ちになるのかを想像してみましょう。ポジティブな気分になれればGoサインです。

(2)現在の状況を確認します

 「目標に対して、今は何%ぐらい達成してるかな?」と自問自答してみます。これに対して、直感的に「〇〇%」と答えてみましょう。

 そして更に、「できてる〇〇%って具体的に何?」と自分に聞いてみます。できるだけ沢山答えてみましょう。見ている人、聞いている人はあなた自身しかいませんので、思いつく限りなんでも出してください。思わぬお宝を発見できるかもしれません。

(3)目標と現状の差を把握する

 次は、(2)で聞いた「目標に対して、今は何%ぐらい達成してるかな?」の答えに対して、逆に「残りの△△%は何かな?」と自分に聞いてみます。これも思いつくものからどんどん答えを出していきましょう。出し尽くしたら、それを並べて見てください。

並んでいる答えを見て、どう感じましたか?

(4)行動を考える

 次に、(3)で確認した「残りの△△%」について、「何をすれば減るかな?」「これをなくすためにはどうするといいかな?」と聞いてみましょう。これも思いついたものは何でも出してみます。考えているうちに、(1)で感じたポジティブな気持ちを感じられれば最高です。

できそうなこと、やってみたいものから早速実行しましょう!

3 セルフコーチングの注意点

 セルフコーチングは自分自身で行えるため、非常に便利で、うまく使いこなせばコーチングを受けるのと同じような効果が期待できます。しかし、当然ながら注意点もあります。

(1)コーチングを理解する

 セルフコーチングは「自分自身が自分自身に対して行うコーチング」ですので、当然ですがコーチングの基本構造とスキルを使えることが前提になります。セルフコーチングを行う際は、先にプロコーチからのコーチングを何回か体験したり、本でもいいのでコーチングについて学んでから行うことをおすすめします。

(2)客観的な視点を意識する

 自分自身で行っていると、どうしても自分自身の感情や思考だけに集中してします時間が出てきやすくなります。

今この瞬間の自分は、自分自身の目で問題を見ているのか、それともコーチの視点で見ているのか。絶えず意識しながらセルフコーチングを行う必要があります。

 コーチングやNLPについて学べば、そのスキルを活用することでそのリスクを軽減することはできますが、それでもプロコーチとのコーチングと比較すると、そのリスクは高いのが現実です。

※ プロコーチはこのリスクと、コーチを付ける意義を理解していますので、プロコーチを付けていることが多いです。自分自身のメンテナンスのために僕もつけています。

(3)自分自身に集中する

 (2)と矛盾するように感じるかもしれませんが、セルフコーチングをする際は、課題を自分自身のこととして考えることが大切です。(2)で述べた「自分自身の感情や思考だけに集中してしまう時間」では、「自分自身がどう考えるか、どう行動するか」ということよりも、「周りがこうしてくれれば」「環境がこうだったら」というように、自分以外の要因へ目を向けがちになります。

 コーチングで取り扱えるのは、自分自身が変えられることです。自分自身がどうするのかという問いは常に持ち続けてください。

4 コーチング研修はじめました

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お知らせ

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