こんにちは。Genius Rushの笹原です。
今日は皆さん自身が発する「言葉」の持つ力についてお話しします。
「皆さんの言葉には力があります!」と言われても、「いや、そんなことないです・・・」とか、「宗教的な何かですか?壺的な何かですか?」とか思われるかもしれませんが、そんなことは無いです。ご安心ください。コーチングの基礎を支える大事な考え方のお話です。
※言葉を使って人生を変える方法は他記事でも解説しています。
ブログ『自分の運命を変えろ! ~手に入れたい未来はこうやって手に入れろ!!~』へ
言葉とコーチングの関係
1 そもそもコーチングとは
当ブログ『コーチングって?』でも言及していますが、「コーチはクライアントとコミュニケーションを取る過程で、クライアントの目標をより明確化し、クライアント自らが成長し、行動し、自ら目標を達成できるためのパートナーであり続ける存在」です。
もっと簡単に言うと、「コーチはクライアントとコミュニケーションを取ることで、クライアントの成長や目標達成をサポートする」と言えます。つまり、コーチは「コミュニケーション」を通してクライアントの支援をする存在です。そして、その一連の「コミュニケーション」こそがコーチングの本質と言えます。
2 コミュニケーションと「言葉」
コミュニケーションを取るうえで、「言葉」は非常に重要で、有効です。もちろん、非言語(例えば表情や仕草、声のトーンなど)によるコミュニケーションも大切ですし、Genius Rushでも非言語から得られる情報はクライアントの大切な情報として扱います。
余談ですが、私がトレーナーをしているNLP(神経言語プログラミング)では当然「言語、言葉」を大切にしていますが、非言語から得られる情報もとても大切にしていて、キャリブレーションというスキルにより、相手の非言語情報を適切に得られるようにしています(詳しくは、当ブログ『相手の世界観を尊重しよう』にて)。
とはいえ、「言葉」によるコミュニケーションが非言語コミュニケーションより重要でないかといえば、全くそんなことは無いです。どちらも大切なコミュニケーションの手法であることは間違いありません。
(メラビアンの法則を引き合いに出して、「言語によるコミュニケーションは7%分の影響しかない!非言語コミュニケーションが大切なんだ!」という主張も多くみられましたが、メラビアンの法則はそういう意図の実験では無いです。そもそも、「非言語コミュニケーションが大切だよ」とわざわざ「言葉・言語」で説明している時点で、言葉によるコミュニケーションが有効なのは証明されてるんですけどね。)
コーチングは、「コミュニケーションを通してクライアントを支援する」ものですから、コーチングにおいても、「言葉」が非常に大切なものだということはご理解いただけたと思います。
3 「言葉」の力
皆さんは、悩み事があったときに、人に話を聞いてもらうだけで何か解決のきっかけになったような経験があるのではないでしょうか。例えば、仕事で悩んだときに愚痴っぽく人に話をしていたら、「何か気づいちゃったぞ!」「ひらめいちゃったぞ!」といったような経験です。話している相手は特にアドバイスをくれたわけでも無いのに、自分が勝手に話していたら、ふっと何か気づいたというような経験。
自分で言葉にして話しているうちに、自分で何かに気が付く。これが「オートクライン効果」と言って、コーチングの基礎を支える概念の1つです。
4 オートクライン効果とは
「オートクライン効果」とは、もともと生物学の用語で「自己分泌」のことで、「ある細胞が分泌した物質を、その分泌した細胞自身が受け取り、変化する過程」のことです。
これが転じてコーチングでは「自分が話した(外に向けて出した)言葉を自分で聞くことで、自分の本当の考えや感情、状況等に気づくこと」をオートクライン効果と呼んでいます。
先ほどの「悩みを勝手に話してたら、何か気づいちゃったぞ!」は、まさにこのオートクライン効果が発揮された状況ですね。
つまり、皆さんの発する「言葉」には、もともと皆さん自身に気づきを与え、成長させる力があるということです。
プロのコーチは、この「オートクライン効果」を活用するコミュニケーションを意図的に作り出す事で、「クライアントの目標をより明確化し、クライアント自らが成長し、行動し、自ら目標を達成できる」ように支援しているわけです。
5 自分の言葉の力を活用するには
自分の言葉の力を最大限活用するためには、押さえておきたいポイントや注意点がいくつかあります。次回はその点についてお話しします。
お知らせ
僕がコーチングを学んだ「共創コーチ®養成スクール」から、共創コーチ®の資格を有するコーチを紹介するサイトがリリースされました。コーチを探されている皆様のお役にたてれば幸いです。