こんにちは。Gennius Rushの笹原です。
昨日は、「柔軟性」が大切だという話をしましたが、今日は柔軟性を手に入れるために身に着けたいNLPの概念「チャンク」を紹介します。
1 チャンクとは
チャンク(chunk)とはもともと「塊(かたまり)」と言う意味です。NLPでは、情報の塊だと考えてください。このチャンクにはサイズがあります。
例えば、「自動車について考えて!」と言われたら、どんなことを考えるでしょう。
「ヤリ〇」や「GT〇」などと個別具体的な車種名が思い浮かべている場合は、小さいチャンクで思考している状態と言えます。「ト〇タ」や「ニッ〇ン」といった企業名を思い浮かべている人は、先ほどよりも少し大きなチャンクで思考しているといえます。さらに、「移動手段の1つ」という捉え方をした人はかなり大きいチャンクで考えています。
チャンクサイズが大きい=抽象的、広範囲
チャンクサイズが小さい=具体的、ピンポイント
というようなイメージです。
柔軟性を身に着ける上で、この「チャンクサイズ」という考え方は非常に大切になりますので、まずはそういうモノがあるんだなと思っておいてください。
2 無くて七癖
当ブログ『相手の「Bus Stop」に行こう』でも触れていますが、人にはいろんな癖があります。
(※NLPでは、人にはそれぞれ固有の癖があることを当然の前提として全ての理論がプログラミングされています。)
実はこのチャンクサイズにも、人それぞれ「癖」があります。しかも厄介なことに、同じ人であればずっと同じ癖かというとそうでもありません。コンテクスト(状況)により、真逆の癖を持っている人もいます。ビジネスでよくある例だと、自分がプレーヤーとして動くコンテクストではやたらチャンクサイズが大きい(ミッションやビジョンを語りたがる)人が、部下育成というコンテクストではやたらチャンクサイズが小さい(細かいところを気にかけたがる)というパターンです。
これは、どちらが良いとか悪いとかいう話ではありません。組織をまとめて大きな方向性を考える時は、チャンクサイズを大きくして考えた方がみんなが共感・同意しやすいものになりやすいですし、実際の事業プランを考える時はチャンサイズを小さくして考える方が、具体的な行動に結びつきやすいです。ただ、人それぞれに状況によって無意識的に優先的に使うチャンクサイズがあるということは認識しておきましょう。
3 チャンクサイズをコントロールする
人にはチャンクサイズの癖があるという話をしましたが、この無意識的に働いている癖は、実は意図的にコントロールすることができます。1つのコンテクストの中で、大きなチャンクサイズから小さなチャンクサイズまでを自由に行き来できるようになります。
NLPではこのチャンクサイズを非常に大切にしています。そして、言葉の力を使ってこれを意図的にコントロールするスキルを構築しています。「チャンクアップ」「チャンクダウン」「ラテラルチャンク」と呼ばれるスキル、考え方です。
この3つについては、Genius Rushが提供する研修の場にて詳しく解説しています。
※ 研修内容はご要望に応じて編集いたします。ご相談はお気軽にこちらから
4 今すぐチャンサイズをコントロールするには
とはいえ、このスキルを身に着けるにはそれなりに練習が必要です。
今すぐ自分のチャンクサイズをコントロールしたい!という方はプロの力を借りましょう。プロコーチの中にはクライアントチャンクサイズを自由に行き来できるようにセッションを進めていく人がいます。是非、そういうコーチを探してみてはいかがでしょうか。
5 お知らせ
僕がコーチングを学んだ「共創コーチ®養成スクール」から、共創コーチ®の資格を有するコーチを紹介するサイトがリリースされました。コーチを探されている皆様のお役にたてれば幸いです。
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