こんにちは。Gennius Rushの笹原です。
前回の記事で、コミュニケーションに関する感想をいただきましたので、今回もNLPトレーナーという立場から、コミュニケーションで大切にしていることを書いていきます。
1 相手の世界観を尊重する
NLPでは、15個の大事な考え方(=「NLPの前提(※)」といいます。)があります。
その中の1つが「相手の世界観を尊重する」という言葉です。
シンプルな言葉ですが、他人とコミュニケーションを取るうえで、基本中の基本となる考え方ですので、詳しく解説します。
まず、「相手の世界観を尊重する」という言葉の前提には、「相手には相手の世界観がある」という考えがあります。前回の記事でいう「癖」もこの「世界観」の一部ですね。
まずは、「人それぞれ、自分自身の世界観を持っている」ということを理解することが大切です。「自分の世界観」と「相手の世界観」は同じではないということですね。まずは、これをしっかりと頭に入れて、意識し続けることが大切です。
その認識を持ったうえで、「相手の世界観」を尊重することになります。相手と自分の世界観は違うのが当たり前なので、たとえその世界観が自分のものと大きく異なっていても、まずはそれを認めて受け入れることから始めてみてください。
※NLPの前提は教会やトレーナーにより、個数が異なることがありますが、今回記載しているものは共通のものです。
2 相手の反応が、あなたのコミュニケーションの成果である
これもNLPの前提の1つです。
コミュニケーションが上手く取れないと相手のせいにしたくなったり、相性の問題で片づけてしまいたくなります。しかし、これでは自分自身のコミュニケーションの幅を狭めてしまう可能性もあります。
しかし、NLPではコミュニケーションが上手くいくか行かないかについては、相手や環境の問題ではなく、自分自身に原因があるという考え方をします。
相手の世界観としっかり向き合い、自分の持つリソース全てを使って相手とコミュニケーションを取りましょう。
3 キャリブレートから始めよう
とはいえ、相手の世界観を尊重し、上質なコミュニケーションを取るためには具体的に何から始めればいいの?と思われた方もいるでしょう。
ここでは、「まずはこれをやってみて!」という行動をご紹介します。
これもNLPの前提ですが、「行動をキャリブレートする(その人に関する最も重要な情報は、その人の行動から得られる)。」というものがあります。
キャリブレートとは、「詳細に観察する」ということです。そしてキャリブレートすることを「キャリブレーション」といいます。このキャリブレーションはNLPにおいて最も大切なスキルです。これをベースとして相手との信頼関係を築き、様々なスキルを使ってクライアントの望む世界を探していくことができるようになります。
キャリブレーションについては、それだけで1記事書けるほどの分量になるので、今回はキャリブレーションで注目するポイントをご紹介します。
①表情の変化
皮膚の色はどうか。赤みを帯びているか、青ざめているか。
表情筋、顔にこわばりはあるか、ないか。
顔のしわはどうか。場所や、数、深さなどに変化がないか。
目の動きはどうか。良く動くか、あまり動かないか。まばたきの回数はどうか。
瞳孔の開き具合はどうか。開いているか、閉じているか。
②姿勢、動きの変化
背筋は伸びているか。あるいは、前かがみか、後ろに反っているか。
顔は動いているか、止まっているか。
手足の動きはどうか。動いているか。止まっているか。どのように動いているか。
③声の変化
声のトーンは張っているか。低く深いか。それとも激しく上下しているか。
テンポは速いか、遅いか。
間(言葉と言葉、文と文の間にある「間」)の回数、長さはどうか。
まずは上記の3点をしっかりと意識してみましょう。
(他にも注目ポイントはたくさんあるのですが、まずはここから始めてみましょう。)
皆さんが今まで見えなかったもの、聞こえてこなかったもの、感じられなかったことが分かるようになるかもしれません。
4 前回記事の解説
ここまで読んでいただいた上で前回紹介したスキルの手順を改めて確認していただくと、あることに気づいていただけるのではないかと思います。
手順の最初に何をするように設計しているか。
手順の最初にこれをあえて明記している意味は何なのか。
そんな観点から、改めて例のスキルを確認していただくと、より有効なスキル活用が出来るようになるでしょう。
5 お知らせ
僕がコーチングを学んだ「共創コーチ®養成スクール」から、共創コーチ®の資格を有するコーチを紹介するサイトがリリースされました。コーチを探されている皆様のお役にたてれば幸いです。
※ Genius Rushでも随時コーチングのクライアント様を募集しております。詳しくはホームページをご覧ください。